入院中の睡眠不足

夜の看護師さんはちょっと怖かったけど、寝るための方法を教えてくれた。

世間一般的には、場所を問わずどこででも眠れるという人のほうが多いような気がしますが、私の場合はいわゆる「枕が変わると眠れない」タイプで、自宅以外の場所で熟睡できたためしがありません。とりわけ、入院ともなると毎回睡眠不足に悩まされてしまいます。
かつて入院した病院では、誘眠剤が欲しいと看護師さんに言えばもらえるようになっていましたが、できれば薬に頼りたくないと思い、なんとか眠りにつこうと頑張ってみました。しかしとうとう未明まで眠れず、見回りに来た看護師さんに薬を頼んだら、今から飲んでは朝起きられないからと断られてしまいました。痛くなりすぎた後では痛み止めが効かないのと同じく、眠剤も早めに飲んでおかなければ意味がないということを痛感した経験でした。寝るためには、昼間の疲労感が大事。足だけでも、手だけでも、動かせるところの筋肉を鍛えると眠れるようになる。もしくは、わたしのように一度寝ないでいると、次は眠れる。看護師さんに教えてもらいました。

また別の病院では、患者の意思に関係なく、毎晩消灯時間の前になると看護師さんが全員に眠剤を配り服用を義務づけていました。睡眠不足が病状に悪影響を及ぼすということと、高齢の患者さんたちが夜中に起き出してしまうのを防ぐためというのが理由のようですが、私の場合は、いくら薬を飲んでも、手術前は不安で眠れず、手術後も痛みで眠れず、自由に歩けるようになった後でも一日中暇なので眠れずという状態で、結局いまだに病院で熟睡できたことがないのです。
普段からそれほど眠りが深いほうではなく、場所が変わるだけでこのように一層睡眠不足になってしまうので、なんとかどこででも眠れるようになれないものかと、日々模索しているところです。